私の平凡な人生の記録

私(還暦)の小さい頃からの思い出を日記にしていきます

大人の世界はいろいろあるさ

前回に続き、川の水をホースで汲み上げて、蛇を触らせてくれた、おっちゃんの話。

 

僕はなんで川に水を汲んでたのか、不思議に思い聞いてみたら、顔をちょっぴり歪ませて、

 

「うん、まあ、あれだ、こうすっと、儲かんのさ」

 

僕はそれ以上聞くのをやめました。

 

おじさん、汲み取りの車からホース伸ばして、水吸い上げてたんだもんね。

 

ずるさも必要なんだろうな、僕はなるほどなと思いましたよ。

 

小さな子がそう思うわけない。そう思いますか、いえいえ、思うんですよ、実際。


田舎での暮らしは面白いことばかりだったんだけど、嫌なことありました。

 

野良犬がね、ホント多かった。いや野良犬じゃないのかな。普通に放し飼いされてましたからね、当時は。

 

駅から降りて家までの道、もうね、7,8頭はいましたね。怖くてね、僕が小さい頃、まあその頃も小さかったですが、さらに小さな頃、犬に太腿を噛まれて怪我したことがあって、それ以来、犬が怖くてたまりませんでした。

 

それ以来、母は、あいつら畜生だからな、何も考えてねえんだ。いきなりガブだからな、いつもそう言い、犬が心底嫌いになったようです。

 

猫も多くてね、引っ越した家の外には、当たり前のよう猫がいて、小さな縁側があったんだけど、そこに寝てたりしてましたね。

 

猫は皆大人しくて、触っても嫌な顔もしない。そんな猫をドンドン好きになっていきました。たまたま、そういう性格の猫だったんでしょうね。

 

そんな猫たちなんですが、嫌われ出していくんですねえ。

 

団地は庭がついていて、池を作るのが流行っていったんです。そして池といえば魚がつきもの。金魚だったり、鯉だったり。

 

それが夜になると、皆いなくなってしまう。猫が獲物にしちゃってたんです。

 

猫の居場所がなくなっていき、気づけば見なくなっていました。

 

そういえば、犬も減っていってたかもなあ。どんどん田んぼが減って、お百姓さんも、犬の放し飼いをしなくなってました。

 

家が増えて、放し飼いができなくなって行ったんでしょうね、きっと。