私の平凡な人生の記録

私(還暦)の小さい頃からの思い出を日記にしていきます

初めて見た蛇は怖かったんですが・・・

小学校の2年生が終わる時、僕は先生方にお別れの挨拶をしました。もう
転校することに決まってたんです。僕もすっかりそのつもりだったんです
が。

ところが、なぜか3年生になって、また前の学校に行くことになりました。
今度は電車通学です。

何も知らず学校に行ってまずは職員室位へ。

すると、僕はそんなこと言ってないのに、先生が、

「やっぱり、ここが良かったんだねえ、でもどうして」などと聞くんです
ねえ。

ええ、どうしよう、僕が言ったことになってるんだ、そう思いました。

困っていると、別の先生が、「なにか事情があるのよねえ、」そういって
くれたもんだから、

「だってね先生、向こうの学校、歩いていくと、ここより遠いんだもん」、
なんてね、とっさに言ってしまいました。

学校がどこにあるか、全然知らなかったんですけどね。

事実、徒歩だと30分以上かかったんですねえ、その学校は。口からでま
かせ人生の始まりは、ここからだったか。

随分後になって、その事を親に聞くと、進学する時に全然違うんだそうで
す。学力の差が、街の中心部と郊外では、雲泥の差があったんで、先々を
考えて、転向させなかったらしいのです。

で、そういうことを理由にしたくなくて、僕が転校を嫌がったということ
にしたんですね。勝手に。

言えよ事前に。ほんと、そう思いましたよ。

あれれ、蛇の話が出てこないな。

話が長くなってしまいましたんで、手短に。

3年生になって間もない頃です。電車から降りて川のそばにくると、なに
か長いものがにょろにょろ。ミミズのでかいのかなあ、そう思ってると、
近くで仕事途中らしい男の人が、ホースで水を吸っている。

その男の人が手を止めて、その長いものに気づきました。

そして、ヒョイとつまむと手のひらの上に。

オイ、見てみるか? の声。覗き込むと、そこにいたのは、小さな蛇。

「怖くないの?」、僕が恐る恐る聞くと、

「怖くねーだろう、こんなちっちぇの、可愛いもんだよ」

蛇は怖いもんだという先入観で一杯だった僕ですが、手の上に乗せてもら
って見ると、意外に可愛いな。

それが、僕の感想。

以来、蛇は怖くなくなりました、というより、好きになった瞬間でした。